정월대보름(ジョンウォルテポルム)
正月大満月とは陰暦の1月15日に当り、大満月とも上元日とも言いこの日は他の満月の日よりも特別に扱われていたようで韓国の歳時風俗の中でももっとも行事の多い日です。
昔々、「烏忌日(オギイル)」としてカラスのために祭祀をしていたそうです。お供えとしては、もち米と蜂蜜・栗・棗・松の実で作る、薬飯(ヤクパプ)ともいうし、薬食(ヤクシク)ともいう甘いおこわを作ります。
それで、なぜカラスに???
その由来は、488年新羅代王が天泉亭にいた時、烏とねずみが来て鳴きわめいたそうです。ねずみが人間の言葉を話し、烏の行く先に行くようにといったそうです。王様は部下に烏の後をつけさせたのですが、南の方の村に着いたところで、豚の喧嘩に気をとられてしまい、烏は姿を見失ってしまいました。その時に、蓮池の中から一人の老人が出てきて文を手渡したそうです。部下はその文を王様に献上し、王様がその封筒をみるとこう書き記されていたそうです。「この封を開けると二人が死に、開けなければ一人が死ぬ」と。王様は二人が死ぬよりは一人の方がよいと思い、封を開けまいとした。ですが、側近のものが「その一人は王様かもしれない」と王様を説得して封を開けることになったそうです。すると、その中にはこう書き記されていました。「琴匣を射ろ」と。王様が射ると、なんとその中では内殿に出入りする僧と側室の王女とが姦通をしていたそうです。結果二人は殺され、王様は生き残ったということです。それで正月大満月の日は、カラスを忌む日として、カラスの好きなもち米で作った料理をお供えして祭祀を行うようになり、その風習が現在も受け継がれています。 韓国の言葉に蜂蜜を=薬としていたので蜂蜜を使ったものには薬と言う言葉がついたといわれています。昔も今は蜂蜜は高価な品なのです。韓国では昔は砂糖も高価なもので甘みは水飴、麦芽糖から作った水飴、米から作った水飴を使っていたそうです。
コリアンキッチン月麓では残念ながら今回このヤクシクまでは提供できないのですが、バレンタインデーの前日なので、お客様と感謝とlove(ほほほ)を込めて、チョコレートを用意しております。
実はキタの北ナガヤファミリーだったショコラティエさんが、近くにお店をオープンしたんですが、むっちゃおいしいチョコレートを作っています。monpetit via cacaoというお店です。とっても美味しいチョコなので皆様にもぜひ味わっていただきたいです。
monpetit via cacaoについての記事です。
https://www.picuki.com/media/2182636111377412111