正月大満月料理について1(コリアンキッチン月麓2月のメニュー)

2020年1月24日

정월대보름(ジョンウォルテポルム)

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正月大満月とは陰暦の115日に当り、大満月とも上元日とも言いこの日は他の満月の日よりも特別に扱われていたようで韓国の歳時風俗の中でももっとも行事の多い日です。

正月の満月は農耕民族にとって大切な春の始まりの合図だったのでしょう。本格的に農作業を開始する2月の準備をしなきゃいけないよっと皆に知らせるために色んな行事を縁起も担いでやっていたのではないかと思います。

日常生活に密接した行事が多く、食べ物が関わっていることも多いです。

五種類以上の穀物を混ぜて炊いた御飯・五穀飯を作って食べるのは、五穀豊穣の意味もあり、今も根強く守られている風習です。また、この日は3軒の別性のお家の御飯を頂くとその年の運が良くなるといい伝えがあります。

烏忌日としてカラスのためにもち米で炊いた御飯で祭祀をしていた西暦500年にも満たない昔々に始まった事が残っているのか、もち米を使う料理が伝えられていて、もち米と蜂蜜・栗・棗・松の実で作る甘いおこわの薬飯(ヤクパプ)もこの日に作って食べています。

明け方早くにクルミ・落花生・栗・銀杏などの殻が固いもの(大根も含みます)を食べるプロムという風習も残っています。歯を強くし、栄養補給と吹き出物防止、無事太平でありますようにという気持ちもこもっているそうです。

ポクサムと言われ福を包む意味で、しらやまぎくの葉や白菜や海苔で御飯を包んで器に高く盛り付けてご先祖様にお供えしてから食べれば福が来るという言い伝えもあります。

また、耳明酒・耳が明るくなる酒つまり、 耳の病気にならず、また1年間うれしい知らせを聞けるといわれ、お酒を一杯温めずに飲んだりするそうです。夏の暑さに負けないように夏バテ防止の意味で9種類のナムルを作って食べたりもします。

9種類のナムルと五穀ご飯

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ナムルというのは熟菜と書いて生野菜ではなく火を通した野菜料理と思っていただいたら良いかと思います。茹でて和えたり、煮たり、炒めたりナムルによって調理法もさまざまですし、調味料(=ヤンニョン)も材料によって少し違います。
9種類のナムルの内容は家庭ごとに違いますが、9種類は決まっているようです。
というのも9という数字が重要なようで、大満月の日は農夫は木を9回担ぎ、縄を9本ない、籠を9個編み、主婦は洗濯を9回し、御飯を9回食べ、9回片づけをし、勉学をする者は9行書き取りし、9回同じ文を読み、怒られた者は9回ぶたれたりしたそうです。
9種類のナムルは、保存するために茄子を干しておいたものや、大根の葉を干しておいたもの、芋づるやわらびやぜんまい、そしてシイタケ、しらやまぎくやかぼちゃなどなど、とにかく野菜を干しておいたものを戻して料理したものを食べると夏の暑さに負けず、夏バテ防止になると信じられて、今でも寒い時期に冬の野菜である大根やかぶのナムルと一緒に食べています。このナムルをムグンナムル「陳菜食」、つまり前年から保存していた野菜のナムルと言われています。

五穀ご飯はもち米、小豆、黒豆、高キビ、もち粟の5種類の穀物で蒸しあげたご飯です。

2月のコリアンキッチン月麓のメニューのメインは9種類のナムルと五穀ご飯です。そして、プロムの考え方を入れて、落花生や銀杏などを使う料理でコリアンフライドチキンkFCもします。

辛くて甘くて、病みつきになりますよ。

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