ずっと染めためていた布の仕上げ作業をしています。
わざと放置していたものもあり、色がどう変化するか、生地はどうかといろいろ反省もしながら色の確認もしながら、今までの記録も見ながらと、整理に忙しくしております。
麻や綿など植物性素材とシルクなどの動物性の素材の染めたものの違い。
媒染の違い、媒染の%の違い、精錬した白い布を買ってしたものと、自分で精錬したものと、精錬の仕方を変えたもの、着物生地を染めたもの、市販の韓国の韓服素材で染めたもの、また化学染料で染めたものを草木染で染め直したもの、色を変えて染め重ねしたもの、毎年染め重ねしたものといろいろありまして整理して、やっと自分の染めはこの濃度でこのやり方で、媒染の使い方、精錬の仕方が決めれるようになりました。今までレッスンさせていただいたのは、基本的なやり方で、習ったのをお伝えしたということになりますが、やっと染めの自分の思想がはっきりとしてきたと思います。
すべての私の作るものの基本思想が 「素材」がいいこと。素材の良いもので作ること
だからまず素材の見極めができないといけないんです。経験が必要なことです。
どんどんいい素材もなくなり、金銭的にも難しいですし、ほんとに考え方が難しい部分です。また素材の話はおいおいできればと思っています。
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今日は媒染の濃度に関してのみメモ書き程度のことだけ。
上の黄色はエンジュで染めたものです。素材も綿、薄いオクサ、着物のちりめんです。
綿はアルミ媒染の%が2種類で濃い色が濃度高いです。
薄いオクサは元々、化学染めで染まっていたものをで精錬は全くしていないものですがムラがありませんし、もともとの色がなくなって草木染の色になってます。
ちりめんは厚めの素材で精錬は洗剤であらっただけのものです。元々がきれいだったのでシルクをいためてしまうかもしれない作業をしないようにシンプルな作業だけにして精錬しましたがうまく染まっています。
結果 媒染を濃い濃度にしたほうが色が入りやすく濃く染まるといえるのですが、シルクに関しては媒染が強すぎると生地が傷むことも多いです。これは個人的な見解で生地を触っていて感覚でそう思っているんです。染料が悪いのか媒染が悪いのかどっちなのかと考えていたんですが、媒染の方を気を付けたほうがいいと思ってます。
濃く染めたいときは媒染の%を高くして染めるのも手ですが、私はシルクはアルミ媒染の場合は5%ぐらいの濃度にして染めていくのが一番いいと思っています。染料によっては色が入らないのも確かにあってそのあたりがその都度調節していく手法をしていこうと思ってます。
仕上げののり付けが済んだ草木染の色です。生地が業者(韓国)の精錬が悪くていたみのあるシルクになってまして染めても無駄な布もありました。家内工業のような業者さんだったんでしょうね。作業がどこかで素人なのか生地の精錬は完ぺきではないものが多かったです。今はだいぶ良くなっているんだと思いますが、日本ほど職人さんがちゃんとしている国ってないんでしょうね。経験からの日本の仕事っぷりの良さを感じました。日本の感覚でいるとためですね。まずは信じないところから始めて、確認済んでから、この業者は大丈夫だったなってと思わないといけないと反省しました。
ただ、これからの日本は職人さんのレベルがどうなるかわかりませんが。
私の仕上げののり付け作業はまだまだ続きます。