韓国は大学が博物館や美術館を持っていて、所蔵している遺物の企画展をしています。
今回ソウルの梨花女子大学で手芸物の企画展があったので、また太っ腹に写真も撮っていいとのことで撮ってきました。
袋物、衣装、屏風、手芸物いろいろです。
最後の写真の鳩の屏風は韓国の情緒では考えられない作品なので、これは日本人のものだったか、日本で制作されて韓国に持ってこられたものか、または日本人の以来で制作されたものかという風に考えられたんです。この鳩の刺繍が圧巻だったんですよ。糸の流れ膨らみ、生命力があるし、生き生きしているし、刺繍が見事でした。
韓国の作品も素晴らしいとは思うのですが、2017年に若冲が流行って作品を東京まで見に行ったんですけど細かさと、線の繊細さ、色使いのすばらしさ、そして一番すごいって思うことが、保存力です。
作品のレベルも韓国で残っている韓国の作品と日本の作品とでは格が違うと感じるんです。目利きができた富裕層が日本にはまだ多くいたのかとそういう風にも考えられました。
今年から日本を再発見することを頭のなかに入れて考えるようにしました。日本だけじゃなくて昔のものって真似しても作れないものが一杯です。昔の方の人間力というのは大したもんです。昔のものを今度は維持して保存していく力が必要です。作り出すことのできない貴重なものです。おうちのなかを探索してみてください。あるはずです。これは大切に残しておこうと思うものが。高価なものでなくても、気持ちのこもったものもありますから、自分にとって価値あるものもたくさんあるはずです。それを残していくにはどうしたら良いか。私は次に何をするかのヒントになりました。